2006年懐古の旅
大袈裟なタイトルですが、前回の続きです。
8月20日のばんえつ物語号撮影のPart2で、午後の部になります。
水戸屋さんでの昼食後、下りのばんえつ物語号までかなり時間が有ったので、日中線の名残を求めて喜多方市内から旧熱塩駅あたりまでうろついてきました。
☆線路跡と保存車両
日中線の線路跡は、喜多方駅付近から3kmほどは「しだれ桜散歩道」と言う遊歩道になっていました。
この写真は4月末に撮影したものですが、遊歩道に沿ってしだれ桜が並び、花が咲く頃はとても見事です。
そしてその遊歩道の中に、蒸気機関車と小さなディーゼル機関車が保存されています。
蒸気機関車は、元会津若松運転区にいたC1163です。
C1163は、以前は小出にいて全通前の只見線で活躍していました。その後小出→小牛田(陸羽東線石巻線管理所)→会津若松と移動して最終的に会津地区で廃車を迎えました。
全通前の只見線で、旧只見線と会津線(只見方)の両方で活躍した、貴重な車両です。
私自身は石巻線で初対面し、その後会津地区で再会しています。
これは喜多方駅構内に隣接している昭和電工喜多方工場で、入換に使われていた昭和28年新潟鉄工所製のディーゼル機関車です。(これも撮影は4月です)
ディーゼル車としてはかなり古い機関車で、貴重な保存車両です。
C11と比べると本当小さくて可愛い機関車ですが、雪国だけあってスノープラウは立派です。
せっかく機関車を見にきたものの、暑いし蜘蛛の巣がいっぱい張っていてあまり良いコンディションで機関車の撮影ができないので、今回はほどほどで引き上げました。
次に向かったのは、会津加納駅方面でした。濁川に掛かる有名な鉄橋は既に撤去されていましたが、すぐ隣に有った道路橋は(たぶん)昔の位置にありました。
線路跡をたどりますが、付近の道路がすっかり変わってしまい、会津加納駅の跡は判りませんでした。続いて向かったのは当然終点の熱塩駅です。
ここは日中線記念館として駅舎は当時のままに残され、ほかに構内にラッセル車と旧型客車が保存されていました。
駅舎内には、当時の写真やサボ、ヘッドマークなどの資料が保存されていますが、今回初めて見ることができました。
保存車両はキ100と言う形式のラッセル車とオハフ61と言う旧型客車です。
オハフ61は、かつて福島客車区に所属していた車両です。
以前見に来た時は結構痛んでいましたが、最近補修されたと聞いてどんな具合になったのか興味津々でした。以前と比べると、客車の側面の痛みも補修され、車両全体も再塗装されて見違えるようでした。
保存車両も置かれてから長く経つと補修もいい加減になり、標記文字など適当になる場合がありますが、ここはそんなこともなく管理者の方の熱意を感じられました。
こういう車両を見ると嬉しくなります。
☆下りばんえつ物語号
そろそろ良い時間になったので、磐越西線沿線に戻りました。
下り列車はどこで撮ろうか相談した結果、濁川の鉄橋を渡った直線部分で撮ることにしました。いつも三洋電子の駐車場や、その先の松野踏切などで撮っているので、たまには別の所で撮りたいと意見が一致したのです。
喜多方駅を発車した列車は、夏らしい黒煙を吐いてやってきました。
季節がらあまりすっきりとはしませんが、遠くの山並みも見えてよい具合でした。
これで今回の撮影行は打ち止め。のんびりと郡山に向かい、郡山駅で降ろしていただきました。
全区間運転してくださったきぬやまスカンクさんには、感謝感謝です。
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コメント
コメントありがとうございます。
地雷屋さんがよろこんでおりました。
楽しそうな旅ですね。
投稿: ピアニカ | 2006年8月28日 (月) 00:12
やほやほぉ~
日中線ですかぁ~
C11 63号機の前照灯と煙突の間にある円筒形のモノ
めっちゃ気になります~w
消音器なのなにゃ?にしてはデカイよねぇ~?
熱塩駅はかわいいメルヘンチックなたたずまいですねぇ♪
キ100といい そのほかの保存機といい かなり魅力的です~
小型入換用DL カッコイイ~!
黄色いマル通なら見覚えありますが
真っ黒でプロウ付きは精悍でソソられますねぇ~♪
どもども ごちそさまでしたん^-^)ノ
投稿: たむ | 2006年8月28日 (月) 06:22
☆ピアニカさま
そうですか、ありがとうございます。
地雷也さんによろしく仰ってください。
☆たむさま
ども、C1163は良い感じでしょ?
この円筒形の物は、コンプレッサーの消音器です。
普通は煙突の後ろに付くんですけど、このカマは何故かこの位置です。これがこのカマの一番の特徴ですね。
9600だとこの位置に有るのも見かけるけど、C11では珍しいと思います。
只見線では有名なカマでしたので、石巻線に転属して来た時は嬉しかったですね。
その後また会津で見かけたし・・・。
若松区では比較的新参者ですが、喜多方での保存用に昔から居たカマではなく、この63号機を選んだ人に感謝したいですね。
喜多方の保存機も熱塩駅も、ばん物撮影のついでに見学できますから、ぜひおいで下さいませ。
投稿: あべくま | 2006年8月29日 (火) 00:28
一番下の写真、ことにすごくいい絵ですねえ。
勢いが伝わってくるような、それでいてさわやかな、、。
鉄道への愛ですね!
投稿: ピアニカ | 2006年8月30日 (水) 13:22
>この円筒形の物は、コンプレッサーの消音器です。普通は煙突の後ろに付くんですけど、このカマは何故かこの位置です。これがこのカマの一番の特徴ですね。
相変わらずコンプレッサとかサイレンサーにすぐ反応してしまいます。・・・その折あらば御一報を(苦笑)
配置区によって位置が異なるんですか。存じませんでした。けどこの場所では降雨などが逆流するんじゃないかなとも思いますが、逆にしばれる場所ではないからいいのですかねえ。
投稿: デハボ1000 | 2006年8月30日 (水) 18:48
☆ピアニカさま
ありがとうございます。
この場所は久し振りですが、山がきれいに見えたのが良かったです。田圃がもう少し色付いたら、また行ってみようかなと思っています。
今年も、この先また何回か行く予定ですから、計画的に撮影してみようかと・・・(^_^;)
☆デハボ1000さま
コンプレッサーの排気消音器ってやつは、だいたい煙突周りに設置されていますが、形も場所も途中の配管も1両1両違うのが不思議です。9600や8620はともかく、C11なんかは最初から空制が付いていたはずなのに、何故なんでしょうねぇ?
やっぱり使用区所で改造されたんでしょうかね?
なんにせよ、これが特徴の一つですから。こんなところを見つけていくのも、鉄の楽しみの一つです。
投稿: あべくま | 2006年9月 3日 (日) 21:54